水辺4(140129)                  F6

平安末期、平重衡による南都焼打ちで損壊した東大寺再建のために周防の国徳地から木材を切り出し、佐波川を通じて瀬戸内海まで下ろし奈良に送る指揮を執ったのが俊乗坊重源である。当時とは随分川の様子も変わっているだろうが、この山河に包まれて巨大プロジェクトが行われたことは間違いない。背後にその当時の様子を想起させる記念像が立つ。

実は、冬から春にかけての中国山地のまだら模様の山肌を描きたくて出かけて来たのだが、生憎この日は快晴だったが、これから奥は濃霧に覆われとてもスケッチできる状態ではなかった。止む無くこの場所になった次第。

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