春先の風景(110220)      F6

細長い窪地に水路を挟むように小さな水田が何枚か広がっている。

水路や畦道は枯れた草が縁取る。一方で、里山の雑木は新芽を抱こうとして薄い紫がかった色を呈す。この時期特有の配色である。

情景は全然違うが、藤村の「・・・・・緑なすはこべは萌えず、若草も敷くによしなし。・・・・・」の一節が頭をよぎった。

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